学園長挨拶
好きを仕事に。
自信を持って生きる力を育みたい。
当学園では、これからますますグローバル化がすすむ時代に、しっかりとした日本の「伝統継承力」を身につけた人材を育成していきたいと考えています。これからの時代に必要な「伝統継承力」とは、技術力・行動力・創造力・コミュニケーション力が必要だと考えています。
まず、一番大切な技術力は、学生の幹になるところです。当学園では、和裁・染め・織・着付・デザインなどの1000年以上継承されてきた日本の伝統技術を専門的に学んでいきます。技術は過去から継承してきた基礎基本をまずはしっかり身につけることが大切です。“なるほどこういうわけでこうなっているんだ”と毎日の実習を通してしっかりと理解しできるようになることが大切です。
そのため、当学園では、1・2年の基礎段階ではゼロからできあがりまで、自分の「手」でつくることにこだわりをもって学習をしていきます。
また、在学中は、積極的に行動をし、授業や休みの日にも様々な豊かな刺激ある経験をしてほしいと思っています。まさに経験は力となり、可能性をひろげる財産となります。
そして、この技術力と行動力を活かして貯金した経験とが、豊かな創造力につながっていきます。
これから伝統産業は、柔軟な発想で創造していくことが必要で、卒業製作などを通してそこに挑戦してほしいと思っています。
学習期間は、まさに「温故知新(おんこちしん)」を体験していくことになります。
加えて、これからの社会では、ますます1人1人個性を活かし心豊かになる"もの"や"サービス"をつくりだすことが求められます。そのために、必要なことがコミュニケーション力です。また、情報化社会の中で必要な発信していくこともコミュニケーション力の一つになると言えます。
そして、この変化の時代にプロとして仕事をするには、「好き」なことにたずさわっていくことがとても大切です。この「好き」な気持ちが、すべての学びを前向きにとらえることができるようになり、自然と努力し、豊かな学習成果に結びついていき、成長につながります。その成長を実感できることが、自信につながります。
これから入学する皆さんには、伝統継承力を在学中の学生生活でしっかり学び、自信をもった生きる力を身につけ、仕事を通じて"日本の伝統"を「未来へのつなぐ懸け橋」になってほしいと考えています。
大原和服専門学園 学園長