着物工芸科(2年制・共学)
染織業界への就職を目指し、和のデザイン技術、
着物染織技術を集中して身につける染織プロ養成学科
今まで学んできた、経験してきた知識と技術を
さらにたかめプロを目指す。
デザイン・染・織など学んできたもしくは実務経験のある方を対象にきものの染織のプロを短期間に育成する学科。密度の濃い制作実習で即戦力のプロを養成します。
専門的にきものの知識を学ぶ
1年次では、初歩からきもの、日本の文様、色の知識などを学びます。2年次以降は、実社会で必要なきものの流通・メンテナンスなどきものの専門知識を学びます。
2年次に織・染を選択し、専門技術を磨く。
2年次では染めもしくは織のどちらかを専攻し、より専門的で実践的な専門技術と表現方法を学びます。
全国的にもめずらしい着物のデザイン(図案)技術を身につける。
プロの図案家の先生の指導で、伝統的な着物などの和のデザイン技術を身につけます。明治時代の下絵を模写し運筆(筆の運び方)を学び、松竹梅、青波海などの日本の伝統文様の描き方を練習します。また、江戸時代のきものひな形の模写で、きものの構図の取り方を描きながら理解していきます。
※図案家・・・着物などの図案を描くプロを図案家といいます。いわば、和のデザイナーです。
※ひな形・・・きものを後ろから見たデザインのことです。
これからの着物づくりは着る視点が大切。
着付けの技術も身に付ける。
着物は、自分の個性を発揮する文化ファッションとして着る人が増えています。そのため、これからの着物づくりは着る視点から考えるものづくりが大切となってきています。
当学園では1年生より着る視点を養うために着付を行い着付の技術を身に付けます。
グラフィックツール実習(1・2年次)
染織業界で必要になってきているデジタル対応力を1年生から身に付けます。フォトショップ、イラストレーター等のソフトを使ったデザインの方法と手描きデザインのデジタル修正の方法などを学びます。
カリキュラム
1年 | 2年 | |
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和裁技術 | 染織理論(基礎Ⅰ) | 【選択】染織理論(基礎Ⅱ) |
染織実技(基礎Ⅰ) | 【選択】染織実技(基礎Ⅱ) | |
道具の扱い方から、基礎作業までできるように染織実習をおこないます。染めはローケツ・手描友禅・絞り染などの伝統染色基礎技術。織は卓上機をつかった伝統織物技術の基礎基本を学びます。 |
織・染にわかれてそれぞれにわかれて多様な専門技術や表現方法を学びます。きものデザインで描いたデザインをもとに、より本格的な伝統染織技術を深め様々な技法を組み合わせて課題製作に取り組みます。 |
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企業臨地実習 | ||
着物デザイン | 着物デザイン(基礎Ⅰ) | 着物デザイン(基礎Ⅱ) |
模写実習で運筆の基本を初歩から身につけ、松竹梅をはじめ様々な和の文様の描き方の基本を学びます。 |
和のデザインの法則を学び、実寸の縮小寸法で帯・着尺のデザインができるようになり、様々な種類の着物の柄配置を学びます。 |
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グラフィックツール実習(基礎Ⅰ) | グラフィックツール実習(基礎Ⅱ) | |
技術の展開を広げるためにフォトョップ、イラストレーターの使い方の基礎を学びます。 |
フォトョップ、イラストレーターを使い、着物のデザインができるように実習を行います。 |
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きもの技法 | 和裁(基礎Ⅰ) | 和裁(基礎Ⅱ) |
基本動作ができるようになり、浴衣実習で着物の基本構造を理解できるように実習をおこないます。 |
様々な着物の構造を理解するとともに、下絵羽やモデル仕立など染織関係で必要になる仮仕立ての方法も学びます。 |
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着付(基礎Ⅰ) | 着付(基礎Ⅱ) | |
浴衣と半幅帯の結び方、袷着物と名古屋帯、訪問着と袋帯の着物の着方の基礎を学びます。 |
礼装用の二重太鼓、文庫・ふくら雀など変わり結びなど自装と他装の着物の着方を学びます。 |
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プロダクトビジネス実習 | ||
学んでいる染織技術を活用した小物を制作・販売し、商品企画から販売までの一連の流れを学びます。 |
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専門理論 専門知識 |
きもの学Ⅰ | きもの学Ⅱ |
色彩学Ⅰ・Ⅱ | きものの管理 | |
日本の文様 | 時代テーマ | |
きものの流通 | ||
資格:きもの文化検定5・4級 / 色彩検定3級 |
資格:きもの文化検定4・3級 / 色彩検定2級 |
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教養 | 日本文化 | 日本文化 |
社会性 | キャリアガイダンス |
※年度により変更になる場合があります。